世界中の一流スタジオから圧倒的な支持を得ている。UADとは?
目次
UADとは?
UADとはUniversal Audio Digitalの略で主に歴史的なハードウェアコンソールやアウトボードの名機をモデリングしたDSPを使用したプラグインのシステム。
UADの特徴
- DSPを使用している為コンピューターに負荷を掛けずに処理する事が出来、ニアゼロレイテンシーで録音可能。
注意!ニアゼロレイテンシーはUAD付属ソフトウェア「Console」にプラグインを挿した時のみ。DAWにUAD製のプラグインを挿した際にはレイテンシーが発生します。 - UNISON(ユニゾン)システムによる掛け録りが可能。
UNISON(ユニゾン)とはUNISON(ユニゾン)対応プラグインをConsoleのUNISON(ユニゾン)スロットに挿す事により、Apolloオーディオインターフェースの「マイクプリアンプ」のインピーダンス特性やゲインステージのスイートスポットなど詳細な各回路の動作までを含み、真空管やソリッドステートのアナログ・マイクプリアンプの動作をエミュレートし、あたかも実機ハードウェアのようなマイクプリアンプとして動作する機能。 - Consoleに挿入したプラグインは個々に「掛け録り」、「モニターのみ」を選択可能。
例えばボーカル録音の際に歌いやすいようにコンプレッサー、リバーブのプラグインを「モニターのみ」で挿入して、後でDAW側で細かく音作りをする事が可能。
注意!プラグインをUNISON(ユニゾン)スロットに挿入した場合は全て掛け録りになります。
お勧めのApolloオーディオインターフェース
- UAD2のプラグインはDSP消費量が大きいため最低でもDSPチップのコア数が4コア以上有るモデルが良い。
- ボーカル、ギター、ベース録りならばマイクプリが2ch搭載モデルでOK!
Apollo Twin X(2マイクプリ、4コアDSPチップ)、Apollo x6(2マイクプリ、6コアDSPチップ) - ドラム録音をする場合はApollo x8p(8マイクプリ、6コアDSPチップ)
- ラックモデルは年末にSATELLITE(UADアクセラレーター)付属のキャンペーンが例年有るのでその機会に購入するのが良い。
注意!
UAD-2 SATELLITEシリーズは、Apollo コンソール内でのDSPパワーを拡張するものではありません。ミキシング/マスタリング時にDAW内でのみ、そのパワーをご利用いただけます(Apollo コンソール内でかけ録りやモニタリングを行う際に利用できるDSPパワーは Apollo 本体が持つ処理能力に依存します)。
UADの素晴らしい点
- アナログ・ハードウェアのモデリング・プラグインの再現度が他メーカーと比べて群を抜いている。
- Consoleに挿したプラグインはニアゼロレイテンシー。演奏中にレイテンシーを体感することはまず無い。
- 特にドラムなどの多チャンネル録音ではNEVE、SSL、APIなどの歴史的な有名コンソールをDSPの許す限り使用出来る。
UADの短所
- 導入コストが高い。
- プラグインの価格も他メーカーと比較してかなり高価。
例年、6月と12月に半額キャンペーン(一部のプラグインを除く)+クーポン配布が有るので、その時に購入する事がポイント。
毎月何らかのキャンペーンが有るがあまりお得感は無く6月、12月のキャンペーン時にまとめ買いをしましょう。
UADを使用したドラム録音
最大で4台までのApolloと6台までのUAD-2 SATELLITEを組み合わせて使用することが可能。
今回のセッションでは
KICK × 1
SNARE TOP × 1
SNARE BOTTOM × 1
H/H × 1
O/H × 2
TOM × 2
FLOOR TOM × 1
ROOM AMBIENCE × 1
合計10本のマイクを立てて録音をしている。
なお今回の録音では録音後にじっくりと音作りを追い込みたいために敢えてUNISONの掛け録りはせずにプラグインスロットにプラグインを挿してモニターだけの設定にしています。
まとめ
例えば実機のヴィンテージNEVEのマイクプリを16チャンネル用意してドラム録音する事は現実的にほぼ不可能。
しかしUADを使用する事によって正に夢のような録音環境を実現出来ます。
確かに初期導入コストやプラグインの価格は安価ではありませんが、UNISONの実機の再現性の高さは、もはや実機と聴き分けがつかないほどのレベルにあり投資した分に見合う満足度が有る事でしょう。