ケーブルの両端子がXLRコネクターとTRSフォンコネクターの自作方法。
今回は機材用ケーブルとして定評のあるBELDEN(ベルデン)88760で作成しています。
目次
① 用意するもの
ハンダゴテは温度調整が出来るものが良いでしょう。
② 先ずケーブルにスリーブを通しておきましょう。
最初にケーブルにスリーブを通しておきます。
注意! 先にXLRコネクターをハンダ付けしてしまうと後からではスリーブを通す事が出来なくなります。
③ ニッパーやワイヤーストリッパーなどを使用してケーブルの皮膜を剥きます。
ニッパーなどで赤色と黒色のケーブルの先端を約5mmほど剥きます。銀色の剥き出しのケーブルはグランドですので撚って1本にまとめて下さい。
④ 各ケーブルの先端に予備ハンダをしておきましょう。
予備ハンダをする事によりその後のハンダ付けが楽に行えます。
XLRコネクターにも少量の予備ハンダをしておきます。
⑤ XLRコネクターとケーブルをハンダ付けしていきます。
分かりやすいように2番のホットを赤色のケーブルに、3番のコールドを黒色のケーブルにハンダ付けします。
シールドはグラウンドにハンダ付けします。
コネクターは信頼性の高いNEUTRIK ( ノイトリック )製を使用しています。
1番 → グランド(GND) 2番 → ホット(HOT) 3番 → コールド(COLD) |
⑥ TRSフォン端子に予備ハンダをします。
⑦ TRSフォンコネクターとケーブルをハンダ付けしていきます。
SLEEB・1番 → グランド(GND) TIP・2番 → ホット(HOT) RING・3番 → コールド(COLD) |
⑧ スリーブとコネクターをねじ込んで完成。
先にケーブに通しておいたXLRのスリーブとコネクターをねじ込んでいきます。同様にTRSコネクタ側もねじ込んで完成。
⑨ テスターを使用して導電テストを行います。
最後にXLRの1番とTRSの1番、XLRの2番とTRSの2番、XLRの3番とTRSの3番を接続してそれぞれ導電チェックを行います。
特に本数を多く作成する時には集中力も切れて来ますので間違えて接続していないかを必ずチェックするようにしましょう。
⑩ BELDEN ( ベルデン ) 88760の長所。
芯線回りから外皮までテフロンで絶縁されていて尚且つシールドがメッシュではなくアルミラップになっているためノイズの干渉に対して強い。
短所としてはケーブルが硬く湾曲し難い。
私はケーブルに関しての音質には拘りがないのでBELDEN ( ベルデン ) 88760を使用する1番の目的はノイズ干渉の予防。
今まで使用して来てノイズの侵入は一度も有りませんでした。
機材ラック裏側のケーブルは殆どBELDEN ( ベルデン ) 88760を使用しています。 配線がカオス状態となっています。ノイズ干渉に対する信頼性はこのケーブルが一番ですね。